♡ さとのデジデジ日記 ♡

愛を持って三となる。

君とスパークリングレモン

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空港からの急行バスで帰ろうとしている。

冷えで、腰が痛みキャンドゥで貼るカイロを買って、

 

途中おしゃれな娘がカチューシャしてるのが気になって、

 

私も似たようなのを買ってみる。

 

似た、ショートボブだったのである。

 

腰の余りにもの痛さに「あいたた」と一人で連呼し、切符を買い忘れるところだった。

 

自販機が目に入り、温かい物をと思ったが、余りない。

 

仕方なく清水さんに教えてもらったレモンの炭酸水を買う。

 

座ってちょびと呑む。うまい。

 

知らぬ間にバスが来て、急いで駆け込んだ。オヤジ臭がする。おばさんの香水よりマシだ。

 

香るスパークリングに私の思いを託し、今市役所前に居る。夕焼け空を早く見れる事が嬉しくなったバスの中。

 

私はまだ腰が痛い。

百均のカイロは中々熱くならない。これが百均か。私に語るカイロは冷たく、108¥だけが飛ぶ。

 

図書館横の街路樹が、まだ青々と光に重なり、日々の疲れが一瞬にして喜びとなる。

 

街中を抜けようとしている、昭和通り。バスはひたすら走る。急行だから、仕方ない。

 

バスは楽で良い。リムジンだから、尚更良い。

 

思うに、CoCo壱が目に入り、私の流れは夕飯のカレーへと移る。それまでに、スパークリングレモンを呑んでおこう。

 

小さなディクレア。

 

スパークリングレモン。

 

しゅわっと顔に当たった瞬間が、瞬く間に鮮明に蘇る。

 

 

スパークリングレモン。

 

美人のインスタグラマーが朝はレモンウォーターを呑むと。それにも感化され。スパークリングレモンに私の腰は治せない。

分かってる。

 

でもね、

 

一生分の愛情を君に注ぐように、一つの商品に込められた思いは、ビジネスなりと社会を動かし、心となる。

 

 

そんな、スパークリングレモン。

 

 

老舗喫茶店ライター

 

聡子