冴えるBLACK
今日は昨日より冷える。
温かい缶珈琲を。
私に朝が始まる。
寒さの為か腰が痛む。
駅にいる。
またもやのチャイムに、宇多田の昨年のアルバムが身に沁みる。
今日はasicsのスニーカーで軽はずみ、エドウィンの黒ジーンズでメリハリを、GAPのニットで抜け感を出し、迷彩のユニクロのダウンでアクセントを。
私は陽を浴びて、車の行き来を眺め、ホームの広告に、はっとする。
蒲鉾か。
ここは、情報の激しい東京じゃない。田舎の時に、大人の味を感じる
冴えるBLACK
よく呑む珈琲なのに、今日は恋人のように椅子の隣りに置く。
電車で呑む。
流れる風景を見るであろう、今日もいつものおじちゃんに、
おはようございます
すると綺麗な貴婦人が笑顔で振り向いた。
私の朝に、当たり前はそう無い。
朝ごはんのメニューが異なるように、
納豆にもカットトマトでカサ増ししたり。
珈琲が今日も美味しかった。
それだけでも、良い。君が居るなら。
今日も愛を持って
電車に乗り込む。
老舗喫茶店ライター
聡子